梅雨明けちゃいましたね。
今年の梅雨入り宣言。
あれって一体、何だったの!?ってくらい雨降らないし…
高らかに宣言するだけしといてヤル気も本気も全く出さず気配を消しちゃうツンデレ感。
でもって、後は任せたからね!って無責任に夏にバトンを渡し自分はそそくさと退散する。
アレだわ…
ふくちゃんが遊びに誘ってくる時とよく似てる。
こっちがやる気を見せた途端、遊びへの情熱とヤル気が急激に冷めていくあの感じ。
完全に肩透かしを食らった私の右手には切なく揺れる猫じゃらしが…
昂る私の気持ちを置き去りにしないでよ〜!!
そしてもうひとつ。
なんの自慢にもならないけど今年の梅雨のやる気のなさってば今の私によく似てるわ〜。
雨の日って仕事に行くのがイヤよねぇ…
梅雨時期のジメってる時のふくちゃんの頭頂部って昆布茶のにおいがするんだよなぁ…
梅雨入りと同時にマイナスポイントを想像しては嘆いてた、あの日のことがウソのよう。
2、3回雨の中を通勤したけれど何てことなかったし、ふくちゃんの頭頂部からは昆布茶のにおいが醸し出されることもなかったし。
ただただ拍子抜け。
とかなんとか言いつつ来年の今頃はきっと
「去年の梅雨はある意味凄かったね〜」
なんて語ってそうな自分の姿を予想できるのがちょっぴり悔しい…
梅雨が明けたと言えども湿度の高さは半端ない。
湿度がムンムンしているせいで気力も体力も奪われて常にぐったり。
「ダルいな〜」
「イヤやな〜」
口を開くたびマイナスワードを発してる飼い主とは対照的に穏やかに過ごすふくちゃん。
何ならこの暑さの中でも食欲の鬼と化して元気に過ごしてくれてるのがせめてもの救い。
エアコン嫌いなあの子は今日も廊下に置かれた猫鍋に吸い込まれゴキゲンに過ごしている。
薄ら漂ってくる冷気を感じながら、程よく冷たい猫鍋の中でプープー鼻を鳴らしながら眠る。
飼い主に撫でまわされ、おもちゃにされても無問題!!
「そんなことで心をかき乱されることはありませんから、私。」
ふくちゃんは我が道を行く。
ただそんなふくちゃんでも心をかき乱されることがあるらしい。
「ちゅ〜る」という魔法の言葉を発すると居ても立っても居られないらしい。
5回に一度の割合でしか貰えないにも関わらず、「ちゅ……」と聞こえただけで顔を上げる。
いつもは呼ばれても邪魔くさそうに顔を上げるくせに、その時ばかりはそそくさと猫鍋から出て上目遣いで飼い主を見上げてくる小賢しさ。
そして、そんなふくちゃんに応戦するように何度でも何度でもちゅ〜る詐欺を働く飼い主。
その件を3日に一度のペースでやってるのだから、私たちって超ヒマ人よね…
そんなこんなで急激な暑さのせいでバテ気味の飼い主の唯一のオアシスとなりマイナスイオンを放出しては癒しを与えてくれるふくちゃん。
気分次第でトレードマークのハチワレを弄ばれてるにも関わらず飼い主の心の中を見事なほどに、やるせない表情で表現してくれる。
今夜も冷えた猫鍋の中でゴロゴロするふくちゃんをアテに、冷えたビールを飲みながら明日への英気を養おうと思う。
それではグンナイ。