猫鍋はじめました!2022

「今日は夏日になります。熱中症には十分にご注意下さい。」

天気予報ではキャスターが毎朝、呪文の様に唱えている。

確かに暑い…
ついこの間まで、寒い寒いと連呼してたのが嘘のよう。
昨夜なんて暑さと湿度が相まって寝苦しかったよな…

去年のうだるような暑さを思い出しゾッとしつつ、エアコン嫌いなあの子のために今年もせっせとアレ・・を準備する。
そう、アレ・・とは我が家の夏の風物詩でもある『猫鍋』。
夏の訪れと共に、我が家では季節限定『猫鍋カフェ』がオープンする。
猫鍋に浸かりほっぺを垂らす、ふくちゃんの姿を愛でることができる期間限定のお楽しみ。

ほっぺを垂らして眠る姿が初々しい猫鍋1年目の頃のふくちゃん。

暑い夏は苦手。
でも不思議なもので猫鍋でまったりしてる、ふくちゃんの姿を見てると暑い夏も悪くはないよね〜なんて思えてくる。
猫鍋に浸かり、のほほ〜んと過ごしているふくちゃんからは、きっと幸せホルモンの「オキトキシン」が大量に発生しているはず。
ほっぺを垂らしながらプープー鼻を鳴らし眠るふくちゃんを眺めていると、細かいことなんてどうでも良くなってくるのだ。

そんなこんなで我が家の『猫鍋カフェ』の歴史を少々…
ふくちゃんをお迎えした翌年にホームセンターで見つけ、その可愛さに惚れてダメ元で購入した。
実はお迎えした年に暑さ対策のためにアルミの板を購入したのだが、これが不人気で…
板の上に全く乗らないし、一貫してスルーを決め込むと言う暴挙に出たのだ。
なので散々悩んだ末、猫鍋入って丸くなる可愛い姿を見たい気持ちと、涼をとってほしいという親心から期待を込めて購入することにしたのだ。
まぁ、入らなかったらメルカリにでも出すか…なんて思いながら。




ふくちゃんは新しい物が大好き。
見たことのないものが家にやってきたら誰よりも先にチェックしないと気が済まない。
そして人一倍、熱心な検品作業員へと変身するのだ。
スンスンと匂いを嗅ぎ、出たり入ったりしながら様子を伺い付かず離れずの距離で猫鍋を観察する。
もどかしいけれど、無理強いは禁物。
ふくちゃんの気持ちを尊重することが大事。
「入れ〜、入って昼寝しろ〜」
なんて念を送りながらそっと様子を伺う。
暫くすると私の念が通じたのか静かに猫鍋へ入り耳の部分に顔を置いてくつろぎ始めたのだ。

「かっ、かわいい〜♡」

それからと言うもの適度に冷んやりする猫鍋の虜になってしまったふくちゃん。
その年の夏は明けても暮れても猫鍋で過ごしていた記憶がある。

貫禄たっぷりなはみ出すほっぺ。2022年の猫鍋プロフェッショナルふくちゃん。

そのうち猫鍋の扱い方も上手になり、そんな使い方があったのか…
見てるこっちが感心するほど堂に入った使い方をするふくちゃん。
猫鍋のプロフェッショナルと化したのだ。
でもやっぱり何だかんだ言いつつ、王道のほっぺを垂らしながら眠る姿が一番可愛いのは言うまでもない。

それ以降、気を良くしたおバカな飼い主は夏が来る度、ひとつ、またひとつと猫鍋カフェの支店を増やし今では3店舗(※注:猫鍋×3個)を経営する猫鍋実業家となった。
数年前にはスペシャルな『金の猫鍋』も入手し、お客様(ふくちゃん)のハートをガッチリと掴むことにも成功している。
金の猫鍋に入りほっぺを垂らして眠るふくちゃんの姿は神々しく、見ているだけでありがたい気分になりお賽銭代わりにちゅ〜るを猫鍋に入れてしまいそうになる。
それとは逆に、目つき鋭く悪そうな顔で入ってる時は悪役商会の一員に変身する。
この人(猫)に近づいたら間違いなくヤケドするって雰囲気を醸し出してくるのだ。
ノーマルな猫鍋の時はさほど感じなかったが、猫鍋の色で随分と表情が変わって見えてくるから不思議なものだ。

金の猫鍋に入ると神々しくなるふくちゃん。見てるだけで良いことがありそうな気が!?

そんなこんなで2022年も我が家の猫鍋カフェは無事オープンし、今のところ連日大盛況。
今年もお気に入りの猫鍋に入り、暑い夏を是非とも元気に乗り切ってもらいたい。
ただ、気になることがひとつ…

去年より、猫鍋ちっちゃくない??

猫鍋にみっちり詰まるふくちゃん。



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