ティッシュの妖精

ふくちゃんの飼い主はアレルギー鼻炎持ちだ。年中、何かしら鼻がグシュグシュしていて困ってる。

そこにきて今日はすこぶる寒い…今年一番の寒波が訪れているらしい。
そのせいかどうか分からないが、今夜はいつにも増して鼻がグシュグシュしている。外出中は何とか緊張なのか気合いなのかで耐えてくれるのだが家に帰った途端、やる気スイッチがOFFになるらしく一気に鼻がグシュグシュ言い出し鼻水の嵐となる。なので、家に居る間は常に手の届く範囲にティッシュが置いてある。

テレビを見ながらティッシュに手を伸ばす。すると、ペーパーじゃなくてモフモフな物体が指先に触れる…

ティッシュの妖精、現る!

飼い主

あっ!ティッシュの妖精さん♡

こんばんは、ワタシがティッシュの妖精さんですよ〜!今夜は寒いのね。
飼い主

妖精さん、ティッシュを一枚くださいな♪

ちょっとアナタ、ティッシュ使いすぎてない?
飼い主

そんな事ないよ…さぁ、早くティッシュを一枚出しておくれ!

妖精さん、何だか眠たくなってきたの。
飼い主

頼むから!頼むから、寝ないで妖精さん!(私のティッシュが…)

おやすみにゃさい…ムニャムニャzzz
妖精さん…どう見ても、くつろげてないんじゃないの?
飼い主

ティッシュの箱の角の部分がお腹にめりこんで、痛いんちゃんの?
てか、ぜーったいリラックスできひんし、タヌキ寝入りじゃないの!?

誰が、タヌキやてー!?(寝ながら抗議する)

この、満足そうなタヌ…、ティッシュの妖精の顔を見てたら許すしかない。
可愛いタヌキの妖精をもう少し見てたいから、他の部屋からティッシュ泥棒してこよっと!

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