ふくちゃんには従兄弟猫がいる。
茶トラ男子のまさおちゃん。
本当の名前は「マロン」って言うのだけれど親しみを込めてワタシは「まさお」と呼んでいる。
身内のワタシが言うのも何なのですが、まさおは結構可愛らしい顔をしている。
クリクリした黒目がちなおめめ、イマドキの小顔男子でシュッとしています。
人間界で例えたら、20代の頃の妻夫木聡のような感じかしら?とにかく可愛いいBOYです。
(個人的にランチの女王の頃の妻夫木くんが最強でした…♡)
まさおは人見知りだ。家族以外の人が来たら、とりあえず隠れる。
玄関のドアがカチャっと開く音が聞こえたら、とりあえず逃げる。
家族が帰宅して玄関を開けた音でも勢いよく、とりあえず消える。
兎にも角にも、シャイボーイなのです。
まさおは2年前の春、姉のウチの子として迎えられた。
ふくが我が家にやって来てからというもの、あまり猫好きじゃなかった姉が猫の魅力にやられ猫好きになり、これまた甥っ子も猫の魅力にやられちまい一緒に暮らしたいと言い出した。
その頃、受験生だった甥っ子は推薦入試で合格できたら猫を飼ってもイイか?と母(姉)に頼み込み、推薦入試で合格できたら飼ってもイイと姉もOKを出していた。
そしてサクッと合格した甥っ子は里親サイトからビビッと来た子猫をソッコーで見つけ出し、ソッコーで会いに行き、ソッコーで可愛い子猫を迎え入れた。
甥っ子の受験の合格が猫と暮らすキッカケとなったのだけれども、姉も猫との暮らしに満更でもなさそうなので猫の魅力には抗えない何かがあるのだろうな…多分。
そんな魅力たっぷりな、まさおは保護猫カフェからやってきた。
オーナーのお姉さんや、ミルクボランティアさんが一生懸命育ててくださったお陰で、まさおと出会うことができたし、今も元気に過ごせています。保護活動をされてる方には本当に頭が下がる思いでいっぱいです。
姉の家の子になってしばらくは、頻繁にまさおに会いに行っていたワタシ。
姉の家に度々出没するワタシのことを家族と勘違いして、まさおも無邪気に遊んでくれたり可愛い姿を余すことなく見せてくれていた。
しかし、そんな幸せな日は長くは続かなかった…ある日突然、
「この人、レギュラー家族じゃない!補欠家族やないの!!騙されたーーーー!」
しまった!レギュラー要員じゃないことを、まさおに気づかれてしまった…
ある時はおもちゃを振り回し、またある時は、ちゅーるをヒラヒラと見せびらかしたりしたがそんな安っぽい作戦には全く乗らず、とうとうワタシの前に姿を現さなくなった…
何も悪いことしてないのにね…寧ろワタシ、貢ぐ女なのにねぇ。
やはり、年上の女の愛は重たすぎたのかしら!?
それからというものワタシにとってまさおは、河童みたいな存在になってしまった。
そう、本当に居るんだか居ないんだか分からない伝説の生き物になってしまいました。
しかし、そんなまさおに試練が訪れる時がやって来たのです!
我が家がリフォームすることになり仮住まい生活が余儀されることになったのです。
仮住まいの場所からワタシの職場まで遠かったため、しばらく姉の家に居候させてもらうことになったのです。
こっ、これは…まさおピーーーンチ!!
まさおと年上の女(おばさん)のお話は、また改めて…